大学のサークルでは、趣味嗜好や目的を共にする者が集い、ともに活動する。
皆、単に活動したいから、切磋琢磨したいからだけではなく、多かれ少なかれ人との関わりを求めている。
多くの人は、誰かと繋がること、出逢いを欲している。
しかし、単に知り合いの数が多ければいいというわけではないことは自明だ。
100人のヨッ友よりも、1人の親友の方が価値があると、多くの人は分かっている。(状況次第だが基本的には)
以前、ある知り合いが、他学部の学生と交流することを目的として「ラーメン同好会」なるものの立ち上げを検討していた。
他学部の知り合いの数を増やしたいのならそれでいい。
しかし、量よりも質こそが肝であるという本質に気が付けば、ラーメン同好会は非効率的であることが分かる。
なぜなら「ラーメン同好会」には「ただの人と出逢いたいラーメン好き」が集まるからだ。
軽音サークルに音楽好きが集まるのと同じ。
ラーメン好きなつまらない奴らが集まっても困る。
目的が「価値ある出逢い」ならば、「ラーメン好き」は共通項としては取るに足りない。
もちろん、一生の親友となれるような人とそこでたまたま出会えるかもしれない。
しかし、確率的にはそう高くはないだろう。
同じように、たとえば誠実な恋人が欲しいのなら、同じ出会い系アプリでも、軽いノリのTinderをやるよりも、より真剣度の高いPairsをやる方がいいし、ただ遊びたいだけなら逆になる。(詳しくは知らないが)
出逢いが欲しいとき、自分が根本では何を求めているのかを考える必要がある。
そして、その目的に応じた合理的な方法を選択する。
もし、刺激を与え合えるような面白い友人を作りたいのであれば、そういった人が集まるような場所に飛び込む(あるいは自分で作り出す)のが合理的だ。
「いかに多くの人と時間を共有するか」
よりも
「いかに双方にとって価値ある時間を共有するか」
2016.12.