「私ってブスだし、全然自分に自信がなくて」
大学二年生だったある日の夜、自転車で併走していた女の子が言った。
自分にあまりに自信のない人間(=自己肯定感の低い人間)は魅力的ではない。
少なくとも私にとっては。
ちょっとした自虐なら笑いを誘うけれど、本気のそれは、周りを無表情にするだけ。(特に、関係が深いわけでもない場合)
卑屈になってはいけない。
「面倒で哀れな奴」になっても、何も良いことはない。
ネガティブはネガティブしか呼ばない。
私は、かつて失恋を通してこのことを痛感した。
かくいう私も、自信のなさなどから自分を卑下するようなことがあったからだ。
では自信に溢れている人がいいのかといえば、必ずしもそうではない。
計量カップから溢れるほどの自信、つまり身の丈に合わない過信は、身を滅ぼす。
私は、カップの七分目くらいがちょうどいいのではないだろうかと思う。
言うまでもなく、私は自信に溢れまくっているわけではないし、世界の誰もが堂々と心から胸を張れるとは思っていない。
だから行動するのだ。
自信を持てるように。
具体的に、どう行動していくのか。
別に、大きなことをやる必要なんてない。
「自分との約束を守る」つまり「自分に克つ」
ただこれだけだ。
朝6時に起きると決めればその通りに、今日はこの作業をやると決めればしっかり終わらせる。
その日の夜は、心地良い満足感とともに眠りに就くことになるだろう。
それが、自己肯定感の上昇・維持に繋がる。
だが、なかなかそれが難しい。
そんなときは「自分との約束を守るトレーニング」で慣らしていく。
焦ることなく、些細な約束を守ることから始める。
そうすれば、全体が引き締まっていく。
次第に、もっと大きな負荷のかかることが容易くなっていく。
「いや、行動を起こしていても結果が出ていなければ、自信なんて持てなくない?」
と言う人もいるだろう。
ではこう発想しよう。
これは、自信の前借りだ、と。
未来の自分から、自信を借りるのだ。
虚勢でもいいから、自信を持って行動すれば、得られるものは大きい。
自信がなければ行動できないのなら、自信がある設定で行動して真の自信を手に入れるのだ。
自分の商品価値を発信するのは自分だ。
自分の言葉と行動と態度で、決まる。
自分の商品価値を自分の言葉で無駄に下げてどうする?
商品を卑下して成功した宣伝がどこにある?
無駄に見栄を張ってはイタいだけだが、その逆はもっとダメだ。
自分の商品価値を決める一番大事な要素は、自分の在り方。
自分は自分しかいない。胸張っていこう。
2016.10