NEOISM

NEOが己の思想・流儀・価値観や日記を綴るブログ

"ノリたい"と思ってもらうために

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コロンビアにいたとき、私はトランスミレニオという市民バスの中で、日本の歌を唄ってみたいと思っていた。

 

そのようなことをして小銭を稼いでいる人がたくさんおり、もし日本人が日本語の歌を唄ったらどうなるんだろうと思ったからだ。

そして、自分の精神的自由度を高めるためでもあった。

 

しかし、そのバスは騒音な騒音があるので、しっかり聴いてもらうためにはスピーカーとマイクが必要だと考えた。

 

そこであるとき、バスの中で唄っていた男性に、バスを降りるときに小銭とともに小さなメモ書きを渡した。

 

そこには、「私は日本から来た交換留学生です。日本語の歌をトランスミレニオの中でアナタのように唄ってみたいので、今度アナタが唄うときに、スピーカーとマイクを少し使わせてくれませんか?もしOKなら、この連絡先にメッセージをください。~」などと書いておいた。

 

 

結局、連絡は来なかった。

 

この文脈において、私は、陳列棚に並ぶ商品と同じ存在だった。

「買いたい、ノリたい」と思わせられなかった方に問題がある。

 

勝機を上げるには、例えばメモ書きを渡すのではなくちゃんと会話するとか、相手のパフォーマンスをちゃんと褒めて心証を良くしておくとか、お礼することを伝えるとか、そのパフォーマンスで獲得した投げ銭は全部アナタにあげますと伝えるなどという風に、相手にとって何らかのメリットを提示することがまず考えられる。

 

自分や何かを売り込むときは、いかにノリたいと思ってもらうか戦略を立てることで、勝機が見える。

当たり前のようなことだが、都合よく偶然に期待することなく、この点をもっと意識していかなければと強く感じさせられた出来事だった。

 

 

なお、後日マイクなしで唄ったが、あまり声が届かなかったようで、反応が悪かったので、騒音のない駅の地下通路で唄った。無論お金は目的ではなかったが、コロンビア人の一般的なアルバイトの時給より少し多く稼ぐことができた。

 

2019.02.10